マンスリーレンタカーのNOCとは?免責補償との違いと利用前に確認したいこと

マンスリーレンタカーを1ヶ月以上の長期で利用する場合、気になるのが「もし事故やトラブルが起きたら、どれくらいの費用がかかるのか」という点ではないでしょうか。

レンタカーの保険・補償には、「NOC(ノンオペレーションチャージ)」や「免責補償制度(CDW)」といった、ふだん耳慣れない言葉が出てきます。名前は似ていても役割はまったく異なり、「CDWに入っておけばすべて安心」と思っていると、思わぬ負担が発生することもあります。

この記事では、当店の保険・補償の内容をもとに、NOCと免責補償の違い、利用前に確認しておきたいポイントを整理してご紹介します。売り込みを目的としたものではなく、安心して検討・ご相談いただける状態を作ることを目的としています。

目次

マンスリーレンタカー利用前に確認したい事故時の負担

マンスリーレンタカーは利用期間が1ヶ月以上と長いため、その分、走行中に事故・汚損・故障などのトラブルに遭遇する可能性も短期利用より高くなります。

事故時の負担を考えるうえで、まず押さえておきたいのは次の3つです。

  • 保険でカバーされる範囲(対人・対物・人身傷害・車両保険)
  • 免責額(お客様にご負担いただく自己負担額)と、その負担を軽減するCDW
  • 保険・CDWではカバーされないNOCやレッカー搬送料金

これらは別々の仕組みであり、それぞれ役割が異なります。順番に見ていきましょう。

NOC(ノンオペレーションチャージ)とは

NOC(ノンオペレーションチャージ)とは、レンタカーをご利用中に事故・盗難・故障・汚損・車両整備上の損害などが起き、車両の修理や清掃が必要になった場合に、その修理・清掃で車両を貸し出せない期間(休業期間)の営業補償としてご負担いただくものです。

簡単に言えば、「車を直している間、その車を貸し出せないことによる損失」を一部補っていただく費用、いわゆる休業補償にあたります。

ポイントは、NOCは修理代や車両の弁償費そのものとは別に発生する費用だということです。「車の修理代=事故の負担額のすべて」と考えていると、見落としやすい項目なので注意が必要です。

なお、NOCはお客様の責任によらない当店側の瑕疵(過失)による損害の場合には対象とはなりません。あくまで利用中に生じたお客様側に関わる損害が前提となります。

免責補償制度(CDW)とは

免責補償制度(CDW=Collision Damage Waiver)は、任意でご加入いただける補償制度です。

レンタカーの保険には「免責額(めんせきがく)」という、事故の際にお客様にご負担いただく自己負担額が設定されています。当店の場合、対物賠償保険には1事故あたり10万円の免責額が設定されています。

CDWにご加入いただくと、車対車の事故に限り、対物免責額と車両免責額(お客様ご負担額)が、初回の事故に限ってお支払い免除となります。

当店のCDW料金は以下のとおりです。

貸出期間CDW料金
1ヶ月(30日)11,000円(税込)
1日1,650円(税込)

CDWについては、いくつか注意点があります。

  • 適用されるのは貸渡契約者本人のみです。複数人が運転される場合は、貸渡契約時に別途、運転される方それぞれのCDW加入のお申し込みが必要になります。
  • 免許取得後1年未満の方、21歳未満の方、60歳以上の方は、加入をお断りする場合があります。
  • 貸し出し手続き後の加入・解約はできません。

CDWに加入すべきか迷われている場合は、利用期間や運転される人数なども含めて、ご利用前にご相談ください。

NOCと免責補償は何が違うのか

NOCと免責補償(CDW)は、名前が似ているため混同されやすいのですが、役割はまったく異なります。

項目免責補償(CDW)NOC(ノンオペレーションチャージ)
性質任意加入の補償制度利用者にご負担いただく休業補償
役割事故時の免責額(自己負担額)を軽減する修理・清掃中の休業期間を補う費用
加入の有無加入するかどうかを選べる加入の有無にかかわらず発生し得る
CDW加入で免除されるか免除されません

ここで最も大切なのは、CDWに加入していても、NOCは免除されないという点です。

「免責補償に入ったから、事故が起きても追加の負担はない」と考えてしまうと、実際にはNOCの負担が残ることになります。CDWはあくまで「免責額(自己負担額)の一部を軽減する制度」であり、NOCは別の費用だと理解しておくことが重要です。

当店の保険・補償内容

当店のマンスリーレンタカーでは、どのような保険・補償が用意されているのかを整理します。

保険料はレンタカー料金に含まれています

当店では、大型補償の自動車任意保険に自動加入しています。保険料はレンタカー料金に含まれているため、別途、保険料を追加でお支払いいただく必要はありません。

万が一の事故の際も、保険金額の限度内で補償されます。ただし、後述する適用除外に該当する場合は、損害がお客様のご負担となることがありますので、その点はご確認ください。

対人賠償・対物賠償・人身傷害の内容

当店の保険・補償の内容は以下のとおりです。

保険の種類補償内容1事故免責額(お客様ご負担)
対人賠償保険無制限
対物賠償保険無制限10万円
人身傷害保険3,000万円
車両保険補償なし時価額

対人賠償・対物賠償はいずれも補償額が無制限となっています。対物賠償については、1事故あたり10万円の免責額(自己負担額)が設定されています。この免責額を軽減できるのが、前述のCDWです。

車両保険の扱い

上の表のとおり、車両保険については補償がなく、車両に生じた損害は時価額がお客様のご負担となります。

長期利用の場合、車両保険の扱いは事前に把握しておきたいポイントの一つです。詳しい条件についてはご利用前にご確認ください。

CDWに加入しても免除されない費用

CDWは便利な制度ですが、すべての費用を免除するものではありません。CDWに加入していても、次の費用は免除されないことを理解しておく必要があります。

NOC

繰り返しになりますが、CDWに加入していても、NOC(ノンオペレーションチャージ)は免除されません。修理・清掃で車両が使えない期間の休業補償は、CDWの対象外です。

レッカー搬送料金

事故や故障で車両が自走できなくなった場合のレッカー搬送料金についても、CDWでは免除されません。ただし、保険の特約により、無料搬送できる場合がございます。事故や故障の際には必ず当店へご連絡ください。 

適用除外に該当する場合

そもそも貸渡約款への違反など、保険・補償の適用除外に該当する事故の場合は、CDWを含む補償制度自体が適用されません。適用除外の具体的な内容については、後の章で説明します。

NOCが発生するケース

NOCがどのような場合に発生し、金額の目安はどれくらいなのかを整理します。

修理・清掃が必要になった場合

事故・汚損などにより車両の修理や清掃が必要になった場合、NOCが発生します。当店では、この場合のNOCの目安を貸出車両のマンスリー代金1ヶ月分としています。

大きな事故で廃車となった場合

大きな事故により車両が廃車となった場合は、NOCの目安が貸出車両のマンスリー代金2ヶ月分となります。

ケースNOCの目安
車両の修理・清掃が必要となった場合貸出車両のマンスリー代金 1ヶ月分
大きな事故により廃車となった場合貸出車両のマンスリー代金 2ヶ月分

上記はあくまで目安です。実際の金額や適用条件は状況により異なる場合がありますので、詳細はご利用前にご確認ください。

汚損・盗難・故障などの場合

NOCは事故だけでなく、盗難・故障・汚損・車両整備上の損害など、当店側の瑕疵(過失)によらない損害により車両の修理・清掃が必要となった場合にも発生し得ます。

「ぶつけていないから大丈夫」と考えがちですが、車内の著しい汚れなど清掃が必要になるケースもNOCの対象となり得ます。長期利用中は、車両を丁寧に扱うことが結果的に負担を抑えることにつながります。

保険・補償が適用されないことがあるケース

当店の保険・補償には適用除外があります。次のような運転または状態で発生した事故による損害は、基本料金に含まれる保険補償制度や、車両・対物事故免責補償額制度の適用をお断りすることがあり、損害がお客様のご負担となる場合があります。

警察対応や当店への連絡がない場合

事故が発生した際に、警察への届出(事故対応)と当店への連絡がない場合、補償の適用対象外となる可能性があります。

警察の事故証明が取得できない場合の損害責任は、お客様のご負担となります。事故の際は、まず警察へ連絡し、続けて当店へご連絡いただくことが大切です。

契約者・登録運転者以外が運転した場合

貸渡契約者および、貸し出し時にお申し出いただいた運転者以外の方が運転して事故を起こした場合は、補償の適用除外に該当します。

複数人で運転される予定がある場合は、必ず契約時にお申し出ください。氏名・年齢・住所などを偽った方の運転による事故も同様に適用除外となります。

無断延長や無断示談をした場合

貸渡期間を無断で延長した場合や、事故の相手と無断で示談をした場合も、補償の適用除外に該当します。

利用期間を延長したい場合は、必ず事前に当店へご連絡ください。事故の示談についても、当店への連絡なく独自に進めることは避けてください。

酒気帯び運転・無免許運転などの契約違反がある場合

無免許運転、酒気帯び運転・飲酒運転など、貸渡約款に違反する状態で発生した事故は、補償の対象外です。

このほか、故障による事故、パンクやタイヤの損傷、鍵の紛失、施錠せずに駐車して盗難にあった場合、車道以外の場所を走行した場合の車両損害なども、補償の適用除外や免責事項に該当することがあります。重過失・著しい過失による事故の場合は、別途、損害金が発生することもあります。

適用除外の詳しい内容は範囲が広いため、不安な点はご利用前にご確認ください。

長期利用だからこそ事前確認が大切です

マンスリーレンタカーは利用期間が長いぶん、料金面のメリットが注目されがちですが、事故やトラブル時の負担についても、利用前に整理しておくと安心です。

特に押さえておきたいのは次のポイントです。

  • 保険料はレンタカー料金に含まれているが、免責額(自己負担額)は別に設定されている
  • CDWは免責額の一部を軽減する任意の制度で、加入には条件がある
  • CDWに加入しても、NOCやレッカー搬送料金は免除されない
  • 保険・補償には適用除外があり、警察対応や当店への連絡がない場合などは対象外となることがある
  • 貸出後のCDW加入・解約はできないため、加入の判断は契約時に行う必要がある

また、利用中の駐車違反やスピード違反の反則金、それに伴うレッカー移動・保管などの諸費用は、借受人ご自身のご負担となります。長期利用中はこうした点にもご注意ください。

「自分の利用の仕方だとどこまで補償されるのか」「CDWに加入したほうがよいのか」など、迷う部分があれば、契約前にお気軽にご相談ください。

よくある質問

Q. 免責補償に入ればNOCも免除されますか?

いいえ。CDW(免責補償制度)に加入しても、NOC(ノンオペレーションチャージ)は免除されません。CDWは車対車の事故に限り、対物免責額と車両免責額を初回の事故に限り免除する制度であり、NOCは別の費用となります。レッカー搬送料金も同様にCDWでは免除されません。

Q. NOCはいくらかかりますか?

当店では、車両の修理・清掃が必要になった場合は貸出車両のマンスリー代金1ヶ月分、大きな事故により廃車となった場合は2ヶ月分を目安としています。あくまで目安であり、状況により異なる場合がありますので、詳細はご利用前にご確認ください。

Q. 貸出後にCDWへ加入できますか?

いいえ。CDWのお申し込みは出発時に限らせていただいており、貸し出し手続き後の途中加入・解約はできません。加入をご検討の場合は、契約時にお申し出ください。

Q. 複数人で運転する場合もCDWは適用されますか?

CDWが適用されるのは貸渡契約者本人のみです。複数人が運転される場合は、貸渡契約時に運転される方それぞれについて、別途CDW加入のお申し込みが必要になります。お申し出のない運転者による事故は、補償の適用除外となる場合があります。

Q. 事故が起きたときはまず何をすればいいですか?

まず警察へ連絡し、事故の届出を行ってください。そのうえで、当店へもご連絡ください。警察対応や当店への連絡がない場合、補償の対象外となる可能性があります。また、相手方との示談を当店へ連絡なく進めることは避けてください。

まとめ

マンスリーレンタカーを長期で利用する際は、料金だけでなく、事故時の負担についても事前に理解しておくことが安心につながります。

  • NOCは、事故・汚損などにより車両の修理・清掃が必要になった場合に発生する休業補償
  • 免責補償制度(CDW)は、一定の条件のもとで事故時の免責額の負担を軽減する任意の制度
  • CDWに加入しても、NOCやレッカー搬送料金は免除されない
  • 保険・補償には適用除外があり、警察対応や当店への連絡がない場合などは対象外となることがある

「CDWに入ればすべて安心」ではなく、それぞれの仕組みと役割を理解したうえで利用を検討することが大切です。補償内容や契約条件の詳細は、ご利用前にご確認いただくことをおすすめします。

マンスリーレンタカーを長期でご利用になる場合は、料金だけでなく、保険・補償・NOCについても事前に確認しておくと安心です。「自分の使い方だとどこまで補償されるのか」「CDWに加入したほうがよいか迷っている」といったご相談も歓迎しています。大阪市平野区周辺でマンスリーレンタカーをご検討中の方は、ご利用期間や用途に合わせてお気軽にご相談ください。

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